静岡茶試飲会

静岡茶試飲会

より美味しいお茶を目指して

「お茶」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
急須、湯呑み、豊かな香りを含んだ湯気。日本の伝統でもある緑茶は、元々は「温かなお茶」が一般的でした。健康志向の高まりと技術向上により、ペットボトル入りの冷茶が大衆化したのはごく最近のこと。遙か昔に日本に伝わったお茶は、現在も進化を続けています。
私たちは「もっと美味しいお茶がある」と確信しています。
丁寧に淹れられたお茶が他と比べものにならない程美味しいように、すべてのジャンルのお茶にその可能性があるはず。そういった想いが原動力となり、お茶レシピ開発は進められています。

お茶の試飲会を開催しました!

今回の試飲会は、「若い人が好きな味をさぐる」をテーマに、静岡商業高校の女子高生を対象に実施。温茶と冷茶の飲み比べや冷茶のハーブティー、エスプレッソなどのお茶の新レシピを携え、流行の発信源である女子高生の本音を調査しました。

温茶と冷茶の飲み比べ

浅蒸し、深蒸しの茶葉を湯と冷水で煎れて飲み比べる

山関園製茶 営業・製造 山下 真臣 さん
山関園製茶
営業・製造 山下 真臣 さん

お茶の産地や湯の温度で、どのくらい味が変わるのかを実感してもらいました。弊社は川根の浅蒸し茶を用意。山亜里製茶さんの深蒸し茶との飲み比べで、より味の違いがわかりやすかったのではと思います。

浅蒸し / 温
浅蒸し / 温
  • 渋みが強い。香りは良い
  • 美味しいけど、苦み、渋みが強い。
  • 香りは良いけど渋い。色が澄んでいてきれい
浅蒸し / 冷
浅蒸し / 冷
  • 苦みが強くない
  • 温かいお茶よりさっぱりして飲みやすい
山亜里製茶  増田 能久さん・代表取締役 増田 有美さん
山亜里製茶
増田 能久 さん・代表取締役 増田 有美 さん

牧之原産のつゆひかりで飲み比べてもらいました。さわやかな香りと鮮やかな緑色の水色(すいしょく)で、濃い旨みを感じるお茶です。私達が当たり前と思っていたことも、若い人たちの反応を聞いてみると新鮮でした。

深蒸し / 温
深蒸し / 温
  • 苦みがなくて好き
  • 香りが良い。さっぱりしていて飲みやすい
  • 味は良いけど飲みにくい
深蒸し / 冷
深蒸し / 冷
  • 冷たい方が苦い
  • 濃くてお茶を飲んだ感じが強い。風味が強く渋いけど甘みもある
  • 苦くて好きじゃない
  • 温・冷どちらも浅蒸しの方が好き

同じ茶葉でもお湯で入れるのか水出しにするかで変わる味の違いを経験しました。飲みやすさが全く逆転してしまうことに、少し驚いたようです。大人よりも渋みを敏感に感じるため、どちらも渋み、苦みが少ない方を好んでいました。茶葉の違いでは、浅蒸しの方が飲みやすかったようです。

粉末茶の試飲

粉末茶と茶葉で入れたお茶を飲み比べる

高柳製茶 代表取締役社長 髙栁 敬将さん
高柳製茶 代表取締役社長 髙栁 敬将 さん

若い人に試飲してもらうことで、来店客とは違う意見が聞けることを期待してきました。まずは粉末や水出しのティーバッグなど、飲みやすいと思うお茶から親しんで欲しいと思います。

  • 葉っぱの方が風味、渋み、苦みが強い
  • 粉末は色の割りに薄くてさっぱりした味。葉っぱの方がいつも飲んでいるお茶の味がする。苦みがあって好き
  • 粉末は味が薄いけど、苦くなくて飲みやすい。葉っぱの方が美味しいけど苦みも強い
  • 葉っぱの方が香りがあって、お茶を飲んでる感じがする。でも苦い
  • お菓子は甘い方がお茶に合う。甘い味をお茶がすっきりさせてくれる

どちらも「やぶきた」ですが、茶葉の方は一番茶を、粉末は二番茶を使用。粉末は水の中をお茶の粉が浮遊している状態なので、それを粉っぽいと表現する生徒もいました。茶葉の方がお茶の味が全て抽出されるので苦みも渋みもあり、生徒たちにとっては、粉末の方が飲みやすさで勝ったようです。

緑茶とハーブティーのブレンド

緑茶とハーブのブレンドの可能性を試す

丸福製茶 代表取締役社長 伊藤 麻実さん
丸福製茶 代表取締役社長 伊藤 麻実 さん

高校生ではまだ味覚が若いため、いろいろな味を感じ、ハーブティーは苦手という子も多いと思います。その敏感な味覚で感じてもらったことを、これからのお茶作りの参考にしていきたいです。

A. 緑色/緑茶、ミント、レモングラス
  • さっぱりして飲みやすい
  • 後味がさっぱりする
  • 口の中に残っていた甘い味(※一つ前の試飲でのアイス)が流されてすっきりした
B. 赤色/ローズヒップ、ハイビスカス、ローズレッドペタル
  • 酸味がきついけど、疲れている時ならいいかも
  • 酸味が強くて飲めない
  • 刺激が強い
  • あまりハーブっぽくないので、甘みを足せばもっと飲みやすいかも
C. 茶色/ほうじ茶、フェンネル、コリアンダー、カルダモン、シナモン
  • 風味が強いけど飲みやすい
  • 一番好き、鼻から抜ける香りが良い
  • シナモンが好きなので、おいしく飲めた
  • 苦手、薬っぽい感じがする

Aのお茶は、花粉症の軽減や利尿作用などがあり、すっきりとした飲み口。Bのお茶はローズヒップの美肌効果で女性に人気のハーブティー。Cのお茶はほうじ茶をチャイ風に仕立てたもので、まだ試作段階。生徒たちにはシナモンが利いたCのお茶が、比較的飲みやすかったようです。

エスプレッソマシーンの緑茶エスプレッソ

エスプレッソのように抽出した緑茶

山益製作所 代表取締役社長 益田 隆久
山益製作所 代表取締役社長 益田 隆久

業界初、砕いたお茶葉に9気圧の圧力をかけて抽出します。これから普及を図るマシーンですが、今日の試飲会が、普及のヒントと新たな可能性を探る一つの機会になります。

  • すごく苦かった。アイスと一緒だと食べられる
  • 大人っぽい味。アイスと一緒なら子どもでも大丈夫
  • お茶がアイスにかかって、ふわふわになって食べやすい。お茶だけだと苦くて飲めない
  • 苦すぎて普通には飲みづらい。アイスにかければ食べられる
  • 苦いけど、その苦みはあまり残らなくて、後味はすっきり。お茶だけなら体に良さそう

急須で煎じた茶よりも、圧力をかけて濃く抽出したエスプレッソは、苦みが強く、生徒がそのまま飲むにはつらかったようです。アフォガートにすると、アイスの甘みで苦みが中和されるのと同時に、緑茶がその甘味をすっきりとさせるので、美味しいデザートとして食べられそうです。

まとめ

B(問屋) to C(顧客)のサポートの一環として開催された、今回の試飲会。県立静岡商業高校で、緑茶の研究や企業とのコラボで商品開発を手がけるゼミ「SEISHO TEANS」のメンバー5名と家庭部の生徒が参加しました。大人とは違う若い味覚では、お茶の苦みや渋みは苦手なようでしたが、どの生徒たちも自分の舌で味わったお茶の感想を、自分の言葉で伝えようとしていたのが印象的でした。
産地、製法、淹れる湯の温度で変わるお茶の味や、手軽に飲める粉末茶と茶葉で入れた味の違いなど、飲み比べることでそのバリエーションの多様さや、お茶が持つ様々な魅力を若い世代に伝える機会にもなったようです。これからのお茶市場の拡大に期待ができる商品についても、生徒たちの意見を取り入れることで広い世代に受け入れられるものにするのか、世代を絞ったものにするのかを検討できる、有益なヒントを得られた試飲会になりました。

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